妊娠初期つわりがある時期に立ち仕事。どうやって乗り越えた? リスクはある?
現在はデスクワーク中心ですが、妊娠がわかった半年前、当時は店舗型ファッションレンタルショップの路面店を表参道に開いており、オーナーをしていました。なので仕事は立ち仕事中心。
毎日洋服を大量に運ぶし、重いものも扱ったりする何気に体力仕事なので、妊娠がわかって病院に行ったとき、お医者さんに一通り説明を受けた後、「ほかに何か質問はありますか?」と言われたとき、真っ先にこう言いました。
「立ち仕事をしているんですけど……。妊娠中の立ち仕事って大丈夫ですか?」
お医者さんいわく「もちろん絶対大丈夫、とはいえない。でも、ショップスタッフさんなど立ち仕事をしている人で妊娠している人だってたくさんいるし、無理はしすぎないように、自分の体と相談して」とのこと。
妊婦にとって一番怖いことのひとつが流産。妊娠初期はホルモンバランスのせいか、普段楽天的な私も不安を感じることが多くって、流産に関する記事をネットで調べまくっていました。流産は全体の妊娠の15%に起こり、その8割が染色体異常によるもので妊娠初期に起こるらしい。それは母親になんの責任がないとはいうものの、じゃあ残りの2割は母体が原因ってこと? もし自分の行動が原因で流産してしまったら、自分を一生責めてしまう……!と、当時は不安でいっぱいでした(涙)。後から思えば、もっとどーんと構えていられればよかったんだけど……。
だからその流れで、立ち仕事にリスクがないか、危険がないか、とにかく心配だったんですよね。
「立ち仕事がダメというわけではないけれど、自分の体と相談して……」とのことだったので、スタッフには妊娠したことを伝えて、また仲のいいお客様にも妊娠していることを伝え、お客様がいない時間帯は基本的には立ち仕事をせず椅子にするようにし、それでも立ち仕事中、しんどくなったら座らせてもらう、といった環境にしました。
幸い、周りの環境にとても恵まれていたので、特に問題もなく、乗り切ることができましたが、みんながみんな、こうはいかないですよね……。こまめに休憩をとりたくても、職場の環境でそれを言い出せなかったり、許されない感じの雰囲気があると、ついつい我慢してしまったり。そういう環境だと、上司に配置換えを頼むのもものすごく勇気がいることですよね。
働いている女性にとって、妊娠したときから仕事との向き合い方って変わってくると思います。それが自分だけの問題でなく、周りの環境で大きく左右されてしまうのがまだまだあるのが悲しいところ……。妊娠・出産をキャリアストップと考えるのではなく、社員に新しく命を授かったことをスムーズに喜べて、仕事もバランス良く調整しながら、働ける職場が日本にもっと増えてほしいなあと切に思います。お腹の中にいる命は私たちしか守れないんだし、何より将来、日本を担う人材を一人、リスクをかけてまで生むんだから!!!!