【管理栄養士ママの離乳食レシピ】 バナナのオートミールパンケーキ

現在、病院の管理栄養士として働いている、3歳と1歳の男の子ママです。小児の栄養指導もよく担当し、離乳食相談なんてものもやっていましたが、そんな私でも、第一子の時には離乳食にはかなり苦労しました。形状や食べさせる量に迷ったり、作っても子どもが食べなくて困ったり、今度は食べ過ぎて困ったり……。長男は基本的に“抱っこマン”だったので、茹で上がった食材を刻むことさえ大仕事。そんな中頑張って作ったのにも拘わらず、離乳食を一口も食べてくれず、捨てなきゃいけなかったときにはなんとも虚しい気持ちになりました……。けれど、二人目の離乳食を完了した今、離乳食は手をかけても、かけなくても、子供はきちんと成長する、ということ悟りました。

長男の時は、離乳食のレシピを眺め、1週間の献立を考え、栄養バランスを考え、大人の食事の何倍も手間ひまをかけていました。しかし、二人目となると、そんなことはできず、同じようなメニューが続くこともしばしば。それでも、元気に1歳を向かえ、体格もばっちり健康体。市販のベビーフードにも頼りまくり。親がどれだけ苦労して作っても、子供は食べるときは食べるし、食べないときは食べないんです(我が家の場合は、食べないときは大抵眠たいときでした)。そこで、頭を悩ませたり、落ち込むだけ、時間と心の無駄遣いだと感じるようになりました。

そんな中で発見したことは、赤ちゃんはみんな手づかみ食べが大好きなこと。我が家の場合は、大根や人参などスティック状に茹でたものなど掴みやすいものを持たしておけば、食事中は基本的におとなしく、隙をみてスプーンを口に運べばご飯やおかずも食べてくれたので、毎食何かしら掴みやすいおかずを用意していました。

おやつでも、手づかみで食べられるものは好評でした。今回は、我が家でよく作っていた栄養的にもおすすめおやつのレシピを紹介したいと思います。

「オートミールのパンケーキ」


食べられる目安:食パンをそのまま食べられる9ヶ月頃から

  • オートミール……大さじ6(30g)
  • 牛乳……大さじ3(またはミルク、豆乳)
  • バナナ……一本(潰しておく)
  1. オートミールを牛乳でふやかす。
  2. 1をバナナと混ぜ合わせて、薄くバターか油を敷いたフライパンで焼く

バナナがいい感じに甘くて、次男に作ったはずなのに、3歳の長男も喜んで食べていました。

オートミールは消化もよくて、ミネラルやビタミンも豊富! 9ヶ月以降の赤ちゃんは、ハイハイやつかまり立ちなどで、活動量がぐーんと増えます。その影響で、鉄不足になる赤ちゃんも少なくありません。オートミールは鉄分も豊富だし、使うミルクをフォローアップミルクで作れば、更に鉄分を補うことが出来ます。(意外と知られていませんが、普通のミルクとフォローアップのミルクの違いの一つに、鉄分の含有量の違いがあります。)また、卵を使わないですし、豆乳でも作れるので、アレルギーの心配のある赤ちゃんでも安心です。手づかみ食べ、赤ちゃんの脳や身体、心の発達にも重要といわれていますし、こんなパンケーキをおやつに取り入れてみてはいかがですか。

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