【出産エピソード】児頭骨盤不均衡による緊急帝王切開

初めての妊娠、出産。32wまで他の病院で検診を受け、里帰り出産でした。正期産である37wに入り、「おしるし・破水・陣痛」どれからくるかな、とドキドキしながら産まれる合図を待っていました。

37週の終わり頃、突然の陣痛!

37w6dの夜20時頃、いつもと違うお腹の痛みをなんとなく感じ、陣痛アプリで間隔をはかりはじめました。はじめは、これが陣痛だとははじめは分かりませんでしたが、私の場合は最初から5〜7分おきにお腹の痛みがありました。陣痛かどうかもよく分からないまま病院に行きその時点で22時でした。既に子宮口が4センチ開いていると言われ、すぐ入院。すぐ入院になるとは思わなかったのでシャワーも浴びず、ご飯も食べていなかったので病院に着いてすぐシャワーをし、ベットの上でおにぎりを食べました。病院に連れて行ってくれた母は、きっと家に帰されるだろうと思っていたため、ここから私のバタバタ出産劇の始まりでした。

夫の立ち会い間に合うか!?

夫は、もともと予定日に合わせて仕事のスケジュールを調整していたのですが、予定日よりも随分と早く産まれそうになったため、夫側でもスケジュール調整が急遽行われていました。入院時、既に夜の22時を過ぎていたため、来るための交通手段がなく、朝イチの飛行機で来ることになりました。夫は眠れずに朝を迎えたそうです。20時に陣痛がきはじめた時点で連絡していれば、まだその日に向かう手段があったかもしれません。陣痛がきたときにすぐ夫を呼んだほうがよかった!と思いました。
 入院時に、スムーズに行けば朝の4時頃には産まれるかな、と先生に言われていたので、立ち会い出産には間に合わないなと諦めていました。母と看護師さんが背中をさすってくれ、どんどんひどくなっていく陣痛の痛みに絶えながら、隣で私より後に病院に来た妊婦さんが2人ほど出産をしていました。その時点で「え?私はまだ?」という疑問が頭をよぎっていました。陣痛室と分娩室を何度も行ったり来たり。予定の4時はとっくに過ぎ、10時過ぎ頃、朝イチの飛行機と新幹線を駆使して来てくれた旦那が到着。「パパを待っていたんだね!」と和やかムードが一瞬だけ漂いましたが、その時すでに陣痛1〜2分間隔になっており、そろそろ限界を感じていました。

救急車輸送で緊急帝王切開

しかし、旦那到着後も一向に産まれてくる気配がなく、陣痛の間隔も1分〜1分以内くらいの感覚でもう常に痛いという状態。既に陣痛が始まってから15時間くらいが経っていました。ここからは夫に聞いた話で、先生からこのまま頑張っても母子共に体力がなくなっていき、赤ちゃんが危ないため帝王切開になるかもしれないという話をされたそうです。本来は同意書などを読み、署名をしなければいけないですが、私がそんな状態ではないため夫が必死に何枚もの書類に署名をしたそうです。しかし、私がいた病院では麻酔ができなかったため大きな病院に行くべくまさかの救急車。救急車で運ばれるとは思っておらず、不安で仕方がなかったです。

児頭骨盤不均衡と回旋異常

赤ちゃんの頭のカタチと、私の骨盤のカタチが合わず、赤ちゃんの頭が骨盤にはまらずプカプカしている状態だと言われました。すぐそこに頭があるんだけど……と。子宮口は8センチまで開いていました。それに加えて、赤ちゃんは産道を通るときに回転をしながら出てくるそうなのですが、うまく回旋できていなかったようで、この2つの原因により帝王切開になりました。

児頭骨盤不均衡は検診時に判断されることが多いようで、小柄な人は事前に検査をするそうです。私の場合は身長が160センチ以上あるからか、里帰り前の病院でも、里帰り先の病院でも、その診断はされませんでした。 調べると、病院によっては身長にかかわらず全ての人が骨盤検査をする病院もあるようです。私の場合は検診時に赤ちゃんの頭が少し大きめです、ということだけで帝王切開の可能性を伝えられたことはありませんでした。

手術室に入って麻酔をしてもらってからは、あっという間でした。死にそうなほどの陣痛の痛みでも出なかった涙は、赤ちゃんの泣き声を聞いた瞬間、溢れて止まりませんでした。陣痛が始まってから19時間くらい経っていましたが、無事産まれてきてくれて、本当に感動しました。産院選びをする際は、緊急帝王切開に対応できる産院を選ぶことをおすすめします!!

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