「マタニティマークは妊娠初期にこそつけるべき」だと思った実体験。

妊娠初期、母子手帳とともに渡されるのが、みなさんご存知「マタニティマーク」。妊娠雑誌の付録についていることも多く、いろんなバリエーションのマタニティマークがありますよね。私も区役所に妊娠届出を提出したときにマタニティマークを受け取って、早速カバンにつけました。
私は特にマタニティマークをつけることをためらわなかったのですが、私のマタニティマークがついているバッグを見た友人が、「マタニティマークつけてるんだ。絡まれたりしない? 大丈夫?」と心配してくれたことが何回かあります。マタニティマークをつけている妊婦さんが絡まれたり、野次られたりする事故やケースがあるという記事をネットで見かけて読んだことはありますが、「本当にそんなのあるの?」とどこか違う世界の話のように考えていました。

現実、マタニティマークに男性は気づかない。

少し話が逸れますが、妊婦になってよく言われる言葉でダントツ多いのが、「席、譲ってもらえる?」なんですよね。私も正直これには驚いたんですが(苦笑)、正直なところ、半々かなって感じです。朝の通勤ラッシュはまだましですが、夜に重なるとまずほとんど譲ってもらえない。サラリーマン系の男性だと、私の記憶では2、3人程度しか譲ってもらったことはないです。気づいているのか気づいていないのかわからないですが、視線は一貫してスマートフォンに集中、絶対に前を向くことはしません。逆に多いのが、女子高生・女子大生など若い子たち、あとなぜかおばあちゃん!! おばあちゃんのときは「いやいや、結構です!!」とありがたく思いつつも断ってから、予定日や性別についてなど世間話を繰り広げることも多かったです。

現在みたいなお腹の大きい臨月状態のお腹の場合は、男性も気づいてくださるんですが……。正直、妊娠初期・つわりがある時期の頃、マタニティマークに男性が気づいてくれたことはほとんどと言っていいほど、なかったように記憶しています。

マタニティマークが本当に必要な時期は妊娠初期。

ここからは私の憶測なんですけど、男性から見て、妊婦って、一番しんどいのってお腹が大きい時期って思われてる気がするんですよね。でも、個人差ありますから一概には言えないですけど、精神的に肉体的にも辛かったのって、妊娠初期のつわりがある時期だったように思うんです。ある程度のお腹の大きさになれば、誰が見ても妊婦ってわかる。でも、妊娠初期2ヶ月から安定期の5,6ヶ月ぐらいまで、個人差ありますが、パッと見ただけでは妊婦ってわからないんですよ、私たち。(ただの下っ腹出ている女性に見えるだけ)

「妊娠中は何があるかわからない」と言いますが、妊娠初期・つわりがある時期は、特に何が起きても不思議じゃない時期。そんなデリケート時期に、電車に乗るのって結構大変だったりするんです。通勤ラッシュに当たった際にはお腹を守りながらもう必死(苦笑)。

マタニティマークがなければ酷いことになっていた。

現に私の経験談を話すと、満員電車ではないですが、青山通り、人混みの中を歩いているとき、つわりの気持ち悪さとそのとき真夏だったのも加えて、猛烈な吐き気に襲われて、その場でしゃがみ込んでしまいました。周りの人は「何!?何があったの!?」と一時騒然としましたが、私のマタニティマークに気づいたおばあさんが、「この人妊婦!」と日陰まで連れて行ってくれ、階段で休ませてくれました。あのとき、マタニティマークをつけてなかったら、路面に吐いていたかもしれません……苦笑 もしかしたら、もっとひどいことになっていたかも。

決して、マタニティマークは「幸せアピール」の象徴なんかじゃなくて、万が一、自分の体や赤ちゃんの命が危険にさらされたとき、周囲の人が迅速な対応ができるためのもの。だから、まだ妊娠初期だし、お腹も大きくないし、とつけるのをためらってる方がいたら、ぜひつけてほしいなっと思います。

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