搾乳機や哺乳瓶は産前に必要? 帝王切開で出産したママの初授乳レポート。

帝王切開での出産後、酸素マスク・バイタル・尿の管・点滴などは付けたまま一晩過ごし、翌日の昼には点滴だけを残し病室に戻りました。数時間後には、赤ちゃんに直接おっぱいを吸わせましたが、実際赤ちゃんが飲んだというよりは、形だけ吸わせた感じだったと思います。その夜は2回、7時と10時に看護師さんが注射器の針のないものを持って部屋にやってきました。そして一言、こう言いました。

赤ちゃんに初乳をあげたいので取りに来ました。

 「え? 初乳って何?」と疑問が湧きました。とりあえず、わからないまま看護師さんに自分の乳首を差し出し、マッサージのような、乳首を絞るような、そんなことをされました。マッサージはとても痛いと友人から聞いていて覚悟していたのですが、こんな形式のものとは知りませんでした。初乳は看護師さんが驚くほど出たようで、私の場合は痛みはありませんでした。その日から、よく母乳が出るお母さんみたいな空気に(笑)

初めて見る初乳は、黄色い液体のようなもの。

母乳は「白いもの!」って思っていたのですが、絞られた初乳は、白くなく透明でもなく黄色いような液体でした。それをみて、「おー!」と、初めて見る母乳に思わず声が出ました。大学病院では、赤ちゃんとの同室はママの体調に合わせて自分で決めることができたので、まずは体を回復させようと、お言葉に甘え直ぐには同室にはしませんでした。看護師さんが採取した初乳は新生児室にいる赤ちゃんに飲ませてくれました。
 入院中は、搾乳機・哺乳瓶・消毒用容器・消毒液は全て大学病院から借りることが出来ました。自ら赤ちゃんがいる場所に行って哺乳瓶で与えることもできました。直接母乳を飲ませることもできたのですが、直母乳は乳首の形が赤ちゃんの小さな口にうまくフィットする形になっておらず、赤ちゃんの吸う力も弱く、肩に力が入り、産後から入院中(計11日間)に直母乳に成功したと思えたのは1回の数分だけだったと思います。

自然分娩の場合、出産前に母乳マッサージを欠かさずに!

直母乳強化練習は産後の疲れている身体には辛いものでした。時間が早く進んで欲しいと心から願っていた苦痛の時間でした。帝王切開での出産が決まっていると、出産前の乳首のマッサージはできないため、赤ちゃんの吸いやすい乳首を確立することができません。いい形の乳首ではなく、赤ちゃんの吸う力がつくまで本当に苦労しました。自然分娩であれば、しっかりとマッサージをして直母乳の準備をおすすめします。そうすれば、搾乳器と哺乳瓶は必要ないかと思います。

私は、退院後の授乳に不安もあり、搾乳器と哺乳瓶を購入しました。家族や夫に哺乳瓶で母乳を与えてもらうこともできたので、そういう面ではとても心も身体も休まり助かったアイテムだったと思います。退院後、数週間で赤ちゃんの吸う力もつき授乳への自信も付きました。搾乳器があると搾乳した母乳を保存パックにいれて冷凍保存もできました。母や夫に赤ちゃんを預けた場合には、冷凍保存していた母乳を解凍し与えてくれました。購入した搾乳器は、『medelaハーモニー手動搾乳器』です。
保存パックは『ピジョン母乳フリーザーパック』3週間保存可能でした。第1子の母乳育児は卒業する1歳5か月まで、粉ミルクは使わず完全母乳でした。ママも授乳になれてきて、赤ちゃんの月齢が過ぎていくと、自然と搾乳器や哺乳瓶は使わなくなります。先日、第2子出産の病院説明会は大学病院とは違っていました。『搾乳器は使わないで』と言われました。乳房の組織を傷つけてしまい乳腺炎などになりやすくなるとのことでした。そのせいだったのかはわかりませんが、第1子の授乳期間には3回乳腺炎になりました。熱が出て悪寒がし、乳房は硬くなり熱を持ち、それでも夜間の授乳は行い、本当に辛くて大変でした。乳腺炎には絶対になりたくない、インフルエンザといい勝負です(笑)。第2子母乳育児にも必要に応じ、搾乳器や哺乳瓶は活用していくつもりです。

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